インドネシアは、東南アジアでは圧倒的に多い人口や真面目な人材も多いことなどを背景として、今後、ベトナムに代わり、技能実習生・特定技能外国人の第一位の排出国となることが期待されています。
そのため、今後、技能実習生の面接会などで、インドネシアを訪問する方もますます増えるでしょう。
本記事では、インドネシアへ訪問する前に知っておくべき「インドネシアの気候」について、注意点も踏まえながらエリア・時期別に気候の特徴を紹介しております。
今後、初めてインドネシアを訪問する方は、ぜひ本記事の内容をお役立て下さい。
《プロフィール | ティア》
静岡県立大学大学院の国際関係学部卒。プーマという猫の飼い主。現在、インドネシア技能実習生の通訳者。
インドネシアの気候と気温の特徴
インドネシアは、日本のように四季がなく、乾期と雨季のみがあります。乾季と雨季が形成された理由は次のとおりである。
まず、インドネシアは大小さまざまな島が多く、海と海に囲まれているという特徴があります。これらの多くの島々や海は、インドネシアの熱帯気候を形成するのにに大きく影響しています。
陸風と海風の影響を受けて、海の気候は湿気が多く、降水量が非常に多いです。
特に、インドネシアは太平洋とインド洋領土の間にあるため、インドネシアで一年中雨を降らせる力を生み出しています。雨は、一年中降っているといっても、特に10月から3月にかけて雨季となるのが特徴です。
一方、乾季は、オーストラリア大陸からアジア大陸に吹く風と、寒く乾燥した特徴を持つ風に影響されます。このようにして、4月から 9 月にかけて乾季が生じます。
しかし、インドネシアのほとんどの地域では、気候はモンスーン気候によって引き起こされます。西モンスーンのそよ風が、大量の水蒸気をインドネシアの西側から北西側に運び、11月から3月にかけて大雨の季節を引き起こします。
一方、乾燥した特徴を持つ東モンスーンの風は、インドネシアの南東側から流れ込み、5月から9月までが乾季となります。乾季の気温は、26 ~ 32 度、雨季の気温は24 ~ 31 度になります。これらの詳細は、以下の表で確認できます。
エリアごとの気候と気温の特徴
インドネシアのエリアごとの気候と気温は次の表のとおりです。
エリア | 雨季 | 乾季 | 気温※ |
中部スマトラ、北カリマンタン、中部カリマンタン、パプア | 7月~3月 | 4月~6月 | 22-30度 |
西カリマンタン、西ジャワ | 8月~4月 | 5月~7月 | 20-29度 |
南スマトラ、南カリマンタン、東南スマトラ、中部ジャワ | 8月~3月 | 4月~7月 | 22-28度 |
北スマトラ、北スラウェシ、マルク島 | 9月~2月 | 3月~8月 | 23-30度 |
東ジャワ(西部)、東ヌサテンガラ | 9月~1月 | 2月~8月 | 25-34度 |
東カリマンタン | 11月~2月 | 3月~10月 | 23-32度 |
東ジャワ(東部)、バリ島、西ヌサテンガラ | 12月~3月 | 4月~11月 | 26-32度 |
上記の表からもわかる通り、インドネシアは暖かく、住みやすい国です。
インドネシアに行くのにベストな時期とは
「インドネシアを訪れるのに最適な季節は?」との問いに答えるのは、簡単ではありません。
インドネシアは、土地を養うのに役立つ良い気候に恵まれているため、インドネシアにはさまざまな農産物があり、これらの農産物を楽しむのは季節によって大きく異なります。
また、インドネシアは、資源が豊富な熱帯の国で、天然資源、果物、香辛料などをおおく保有しています。加えて、インドネシアは数千の島々からなる国であるため、地域ごとに気候や天候が異なります。
インドネシアのすべての地域には、独自の有名な農業、園芸、水産養殖があり、特に農業と園芸は、気候と気象条件に大きく左右されます。
果物が楽しめる時期
南国の国で有名な果物であるマンゴーは、乾季の後によく実ります。乾季が終わると、マンゴーの木が実をつけ始めるからです。
一般的に、インドネシアで甘くて美味しいマンゴーが食べられるのは8月頃です。
しかし、紹介したように、インドネシアの気候は地域ごとに異なるため、マンゴーは、一年中生産されており、どの月にインドネシアを訪れてもマンゴーを楽しむことができるのです。
マンゴー以外にも、南国ならではのおいしい果物がインドネシアにはあります。ランブータン、ドゥク、サラク、シルサックなど。エキゾチックフルーツに挑戦したい方はドリアンをどうぞ。
このように、インドネシアの大きな特徴の1つは、間違いなくさまざまな種類の果物があることです。
乾季にビーチを楽しむ
インドネシアを楽しむには、雨の少ない季節にインドネシアを訪れることをおすすめします。
理由は簡単で、雨が降っていないときだけ楽しめるスポットがたくさんあるからです。
インドネシアの特徴の一つは、美しいビーチが多いことです。安全に泳げるきれいなビーチがたくさんあります。
ビーチの砂はきれいで、白い砂のビーチもあり、波もそれほど強くありません。海水で安全に遊べます。
もうひとつの楽しみは、日の出や日の入りを見ることです。一部のビーチにはレストランが設置されており、ランチやディナーを楽しみながらビーチの景色を楽しむことができます。
インドネシアの気候と天候があれば、このようなことが可能です。海の波の音楽と涼しい風があなたの肌をなでる食事を想像してみてください。食べ物ははるかに美味しく、人生で忘れられない経験になるでしょう。
インドネシアに行く際に注意すべきこと
インドネシアに来る前に考慮しなければならないことがたくさんあります。
服装
まず第一に、気候に基づいて、インドネシアは暖かい国と見なされます。
そのため、インドネシアを訪れる際にはシンプルな服装で来ることをおすすめします。
一年を通して何枚も重ね着する必要はありません。そのため、冬着をインドネシアにもってくる必要はありません。乾季でも梅雨でも厚着はしません。インドネシアで着る服は、日本の夏のスタイルと同じと言えます。
ただし、室内などはエアコンが強く寒く感じることも多いため、かるく羽織れる長袖の服を持参することをおすすめします。
食べ物
インドネシアに初めて行く人は、食べ物に注意してください。食べ物は本当に美味しいですが、たいていはとても辛いです。辛いものが苦手な人は、インドネシア名物のサンバルは避けた方が無難です。
サンバルは唐辛子をすりつぶして作り、ご飯やその他のおかずと一緒に食べます。とはいえ、味を知るなら一度食べてみるのがおすすめで、サンバルの種類も豊富です。
特に胃腸の弱い方は、サンバルで胃を痛めないように注意してください。
気候
雨季にインドネシアを訪れるときは、日本の雨季と同じように考えない方が良いでしょう。インドネシアの雨季には、雨がたくさん降ります。小雨で始まり、次第に激しいスコールとなります。
これがインドネシアの雨季の特徴です。そのため、この時期にインドネシアを訪れる際に用意するものは、耐水服、靴と傘です。
まとめ
要約すると、次のことが知られています。
- インドネシアは熱帯性気候の国で、乾季と雨季がある
- インドネシアは温暖な気候で住みやすい国である
- トロピカルフルーツ、スパイスを使った料理など、他国にないものも多い
ぜひ一度インドネシアを訪れてみてください。