【実体験】インドネシアと日本の学校生活の違い

日本とインドネシア、違う国なので人柄や文化、言語、生活習慣など、いろいろな違いがあります。学校での生活一つを切り取っても、もちろん同じではありません。

今回は、インドネシアで日本人学校、そして現地校に通っていた私が感じた、日本人とインドネシア人の学校生活の違いについてお話したいと思います。

《プロフィール|佐藤優華(さとうゆか)》

日本とインドネシアのハーフ。中学までインドネシアの日本人学校に通い、高校・大学は現地校。インドネシアにある日系企業で通訳を兼任していた。現在は日本在住。

時間・ルール

日本人学校ではチャイムが鳴る時には着席をしていたり、○分前着席と促す期間があったりしました。

インドネシア現地校では、チャイムが鳴り私が席に着いて周りを見渡すと、席に着いている生徒はほとんどいなく、チャイムを聞いても廊下でお喋りをしていたり、売店で買い物をしていたりする生徒が多かったです。

そのため、担当の先生が教室に入ってからぞろぞろと教室に入ることが多かったです。

また、授業開始時間になっても先生が来ないとき、日本人学校では教科の担当の係の生徒や日直が職員室に確認に行っていました。

一方現地校では、先生が来ないと誰かが口にしても職員室に呼びに行こうと提案する生徒はいませんでした。

貸し借り

ボールペンや鉛筆、消しゴムなどの筆記用具の貸し借りをすることは日本人学校でもインドネシアの現地校でもありました。

しかし、インドネシアの現地校に通っていた頃に貸したボールペンや消しゴム戻ってくることはほとんどありませんでした。

決して悪気を持って故意に返さない訳ではなく、返すことを忘れる人が多かったです。

ただ、このことで言い合いになることはなく、貸して返ってこなかった側も特に気にしておらず「貸したものは返ってこないこと多いから、安いやつにしときな」と言われるほどでした。

鉛筆/シャープペンシル・ボールペン

日本人学校では、鉛筆やシャープペンシルと消しゴムを使うことが多かったと思います。

ボールペンはノートをとる時に色分けして、見やすくなるように使うというイメージです。

しかし、インドネシアではボールペンを使うことが主流で、鉛筆やシャープペンシルを使うのは幼稚だと言われます。

そのため、ボールペンと修正液・テープを使うことが多かったです。鉛筆を使うのはテストでマークシートを使う時くらいでした。

テストの解答用紙

日本人学校ではテストの解答用紙は空欄の枠だけが用意されていて、自分で答えを記述していく形式が多かったと思います。

一方、現地校のテストはほとんどマークシートを用いた選択式の解答で、別紙に数問記述して解答する問題があるような解答形式です。

高校入試や大学入試試験は全てマークシートの解答用紙だったと思います。

係・委員会

日本人学校では、教科毎の係や委員会がありました。

一方、現地学校では生徒会とクラスごとのクラス委員長、書記、会計はありますが、係や委員会はありませんでした。

教科の違い

日本にはある道徳、生活科などの教科はインドネシアにはありません。

ただ、インドネシアには宗教を学ぶ教科があり、道徳と少し被るところはあると思います。

体育

インドネシアの学校の多くはプールがありません。

水泳の授業は大体の学校にはありません。そのためインドネシアには泳げない人が結構多いです。そしてこれは学校によって違うかもしれませんが、インドネシアでは中学・高校も男女混合で体育を行います。

一方で、私のいた日本人学校含め、日本では中学生から男女で分ける学校があると思います。

音楽

日本では、鍵盤ハーモニカやリコーダーを各々持っていて学校で弾き方・吹き方を習うと思いますが、インドネシアではこの二つは習いません。

語学

インドネシアの高校では英語以外に外国語の授業があります。

どこの国の言語かは学校によって違います。ドイツ語、日本語、フランス語などを聞いたことがありますが、私の高校は日本語とドイツ語でした。

学校行事

入学時には入学式や新入生オリエンテーションがあるかと思いますが、インドネシアのオリエンテーションは日本とかなり違うと感じました。

学校によって多少変わると思うので全てのインドネシアの学校で同じだとは限りませんが、インドネシアの新入生オリエンテーションは先輩が企画をして当日も進行をします。

オリエンテーションには、もちろん学校紹介なども含まれますが、チームに分けられての行事や、罰ゲームがありました。

私の経験では、お米を入れる麻袋を使ったカバン、インドネシアにあるかなり刺激臭のするプテという豆・野菜を首にかける、先輩への手紙などでした。

このオリエンテーションについては、賛否両論あると思いますが、プラスに捉えると新入生間のコミュニケーションのきっかけになります。お米を入れる麻袋などは市場などに行かないと売っていないようなもので、普段行かないところやものに触れる機会になりました。

日本人学校では、学校の紹介などだけだったので、現地校に入学したときにはかなり驚きました。

日本の学校では恒例の運動会・体育祭もインドネシアにはありません。ただ独立記念日のお祝いではいろいろな競技が開催されます。

例えば、パン食い競争ならぬ、クルプック(Krupuk)という日本のおせんべいに少し似たものを吊るして食べる競技や、うなぎ掴み、麻袋の中に入って跳びながら速さを競うもの、棒登りなどもあります。

この行事は学校だけでなく、インドネシアの各地で開催されます。

文化祭や合唱コンクールなどはインドネシアの現地校にはありませんでした。

人・性格

人柄ももちろん違いを感じたのですが、これは学校や周りの環境、捉え方によってかなり変わってくるかもしれません。

日本人学校では、人の見た目や容姿のことは、悪い意味として捉えられてしまうかもしれないと少し言いにくい雰囲気でした。

一方、インドネシアの現地校では、似合わない、太ったなどネガティブに聞こえる言葉も遠慮なく伝えます。ただ、私が凄いと思ったのは意地悪で言っているように聞こえないことです。言われた人も怒ることはありませんでした。

他には、インドネシアの人たちはかなり冗談を言うことが多く、おちゃめだと感じました。

例えば、インドネシア語で甘いという意味のマニス(manis)は可愛らしいという意味でも使われます。

誰かが苦いや甘さが足りないと言ったりすると「私を見たら甘くなるよ!私マニスだ(可愛い)から!」というやり取りが日常茶飯事です。

就職活動の時期

大学卒業前には就職活動を始めて内定を貰う人が多数派の日本とは違い、インドネシアでは卒業してから就職を決めることが多いです。

採用試験で卒業証明書が必要な場合や、一年間で何回か卒業式が行われることが多く、卒業の時期がばらばらなので予測がつかないなども影響すると思います。

私も卒業してから就職活動を始めた一人です。

まとめ

以上が、日本人学校とインドネシアの現地校に通っていた私が感じた違いです。

あくまでも私が通っていた学校の違いになります。日本で都会と地方の人で違いを感じるように、都心のジャカルタと地方では、同じインドネシアでも人柄、言葉、文化など違いを感じたので場所にもよると思います。

私の経験から、少しでもみなさまの参考になるもの、興味を惹くことがあれば嬉しいです。