インドネシアには数多くの日系企業が進出しています。外務省の海外進出日系企業拠点数調査(2021年10月1日現在)によると、その拠点の数は2,000を超えているんだとか!
スーパーで日系企業の製品を見かけることも珍しくありません。
この記事では、インドネシアに進出している日系企業の製品のうち、食品と日用品の例を紹介します。
各社のオンライン公式ストアで確認できたものについては、価格も掲載しています(2022年12月現在)。また、円換算にあたっては、1円=118ルピアで計算しています。
《 プロフィール | サト 》
日本語教師。学生時代にインドネシア語を専攻し、留学も経験。2011年にはスマトラのプカンバルという町で日本語学校を設立。インドネシア情報を発信する「さとたす」というブログも運営中。
食品
食品については、次の3社の製品を紹介します。
- グリコ
- カルビー
- 大塚製薬
順に見ていきましょう。
グリコ
グリコは、日本でおなじみのポッキーやプリッツのほか、(ロッテの)Toppoのようなお菓子も出しています。
ポッキーは、日本でおなじみのチョコレートやストロベリー、抹茶などがレギュラー陣になっているようです。
その他、次のような限定商品も見かけました。
スイカ味と、ブラウンシュガー味です。スイカ味は、ちょっと化学的な味で「2回目は無いな」と思いましたが……。ブラウンシュガー味はリピートしてもいいと思えるおいしさでした。
また、同じく限定で「ゆず」味も出ています。
インドネシアらしいものから、日本ファンが喜びそうなものまで様々ですね。
プリッツはベーシックな「オリジナル」のほか、ピザ味やバーベキュー味があります。個人的には、日本で売っているバター味が好きなのですが、町中でもグリコ公式ストア(オンライン)でも見当たりません。
一方、こちらは「Pejoy(プジョイ)」という製品です。ポッキーとは中と外が逆になってます。Toppoのようなものですね。日本では、会社で契約する「オフィスグリコ」限定で手に入るようです。
ポッキーやプリッツの価格は、次のとおりです。
内容量 | 価格(ルピア) | 価格(円換算) | |
ポッキー各種 | 31g〜47g* | Rp8,900 | ¥75 |
プリッツ各種 | 31g | Rp6,900 | ¥58 |
プジョイ各種 | 37g | Rp8,900 | ¥75 |
他の日系企業の製品にも言えることですが、価格は、日本と比べてもそこまで安くない印象です。
*内容量は種類によって違います。たとえば抹茶は31g、スタンダードのチョコレートは47gです。また、限定商品は少なめになるようで、スイカ味は36g、ブラウンシュガー味は37gでした。
カルビー
カルビーは、日本と同じくスナック菓子を製造・販売しています。ポテトチップスだけでも、大きく厚切りと薄切りの2種類があり、それぞれ味のバリエーションも豊富です。
たとえば「のりしお」は厚切りも薄切りもあり、インドネシアでも広く受け入れられているのかもしれません。
また、「はちみつバター味」なるものもあります。次の画像の、黄色いパッケージの方です。
聞いただけだと抵抗があるかもしれませんが、甘じょっぱく、一度食べるとクセになります。コーヒーのお供におすすめです!
他にも、バーベキュー味や和牛味などなど、いろいろな味を楽しめます。
オンライン公式サイトでの価格は、次のとおりです。
内容量 | 価格(ルピア) | 価格(円換算) | |
ポテトチップス(薄切り)各種 | 68g | Rp10,000 | ¥85 |
ポテトチップス(厚切り)各種 | 68g | Rp10,000 | ¥85 |
薄切りも厚切りも、定価は同じですね。
ちなみにカルビーは、インドネシアのWings社と合弁会社を設立しています。Wings社は、グリコやライオンとも合弁会社を運営するなど、手広くビジネスを展開している印象。
ちなみにグリコの方は、アイスクリームの製造・販売を手掛ける会社がWings社との合弁で、先ほどの(ポッキーなどの)グリコとは別会社です。
大塚製薬
大塚製薬の製品については、個人的に次の4製品にお世話になっています。
- オロナミンC
- ファイブミニ
- ポカリスエット
- ソイジョイ
画像も載せておきます。
パッケージは日本とできるだけ合わせている感があります。
特に飲み物は、パッと見ただけだと、インドネシアのものと気づかないかもしれませんね。
価格は次のとおりです。画像の価格からは、軒並み値上がりしています……。
内容量 | 価格(ルピア) | 価格(円換算) | |
ポカリスエット(缶) | 330ml | Rp6,710 | ¥57 |
オロナミンC | 120ml | Rp7,150 | ¥61 |
ファイブミニ | 100ml x7本* | Rp54,670 (Rp7,810/本) | ¥463 (¥66/本) |
ソイジョイ | 30g | Rp10,010 | ¥85 |
*ファイブミニは、公式ショップでは7本からのセット販売になっていました。
その他
その他、次の日系企業の製品にもお世話になっております。
会社名 | 主な商品 |
日清食品 | インスタントラーメン(袋/カップ) |
六甲バター(QBB) | チーズ |
キユーピー | マヨネーズ、食パン用スプレッド |
キッコーマン | しょうゆ、各種調味料 |
ヤクルト | 乳酸菌飲料 |
日用品
日用品については、次の3社の製品を紹介します。
- ライオン
- 花王
- 久光製薬
ライオンから見ていきましょう。
ライオン
ライオンは「システマ」のオーラルケア用品、食器用洗剤「ママレモン」、シャンプーのほか、ヘアビタミンというものまでさまざまな商品を展開しています。
ヘアビタミンは、トリートメントのようなもの。柔らかいカプセルのようなものに入っていて、1回ごとの使い切りです。
この画像だと分かりづらいので、他社製品の画像も載せておきます。
価格は、次のとおりです。
内容量 | 価格(ルピア) | 価格(円換算) | |
歯磨き粉(システマ) | 190g | Rp12,600 | ¥107 |
歯ブラシ(システマ) | 1本 | Rp13,500 | ¥114 |
食器用洗剤(ママレモン) | 400ml | Rp24,000 | ¥203 |
ヘアビタミン | 6カプセル | Rp10,900 | ¥92 |
ちなみにライオンも、カルビーのところで紹介したWings社との合弁会社です。
花王
花王もビオレシリーズや洗濯用洗剤のアタックなど、幅広い商品ラインナップを誇ります。
わたしもビオレのハンドソープや洗顔にお世話になっています。
インドネシアのオリジナル商品としては、バティック柄の鼻パックがあります。
お土産にもいいかもしれませんね。
バティックについては、次の記事にも少し解説があります。
ビオレシリーズやアタックなどの価格は、次のとおりです。
内容量 | 価格(ルピア) | 価格(円換算) | |
ハンドソープ(ビオレ) | 250ml | Rp36,600 | ¥310 |
洗顔(ビオレ) | 100g | Rp28,500 | ¥242 |
鼻パック(ビオレ) | 4枚 | Rp13,700 | ¥116 |
洗濯用洗剤(アタック) | 800g | Rp28,700 | ¥243 |
久光製薬
久光製薬と言えば「サロンパス」。インドネシアでも貼るタイプはもちろん、ジェルやクリームタイプまで手に入ります。
中でもおもしろいと思うのは、「サロンパス ホットクリーム」。
塗るとポカポカしてきます。肌には優しくない感じもありますが……。
肩こりによさそうなので、日本でも出してほしいところです。
サロンパスなどの価格は、次のとおりです。
内容量 | 価格(ルピア) | 価格(円換算) | |
サロンパス | 3枚 | Rp21,500 | ¥182 |
サロンパス(ジェル) | 30g | Rp24,850 | ¥211 |
サロンパス ホットクリーム | 30g | Rp23,150 | ¥196 |
その他
他に、次のような日系企業もがんばっています。
会社名 | 主な商品 |
フマキラー | 殺虫剤 |
ユニ・チャーム | 紙おむつ |
まとめ
この記事では、インドネシアに進出している日系企業の製品のうち、食品と日用品の例を紹介しました。
日本での定番商品の他、インドネシアならではの商品も開発していて、並々ならぬ企業努力を感じます。
スーパーで新製品を見かけるとテンションが上がって、気づけば買い物かごに日系企業の商品がいっぱい、なんてこともザラです。生活に潤いを与えてくれて、感謝しかありません。