≪プロフィール|ファニャ≫
筑波大学で生物資源を専攻して2021年に理学部を卒業。現在はインドネシアに帰国し、丸紅グループの会社の総務部で勤務中。
日本の大学を選んだ理由とは
-日本の大学へ留学する前に来日した経験はありましたか?
高校生のときに交換留学で1週間ほど埼玉県に滞在したことがありました。
また、滞在中はイベントに参加したり、日本の家庭にホームステイをしたりしたため、日本の大学に留学する前に、既に日本人の友達がいました。
-日本への留学を決めた一番の理由はなんですか?
インドネシアでは得られない経験をしたかったことが大きいです。
特に、筑波大学では外国人向けに全て英語で授業が行われるコースがあり、クラスメートも多国籍であったため、いろんな国の生徒と友達になれると思ったことが大きいです。
-日本での勉強は大変でしたか?
インドネシアに比べて日本の大学生活では、自由時間が多いと感じました。
インドネシアの大学は、日本の大学と比べてテストや提出課題が多いため、日本の大学を卒業することは、インドネシアの大学を卒業するよりも簡単だと思います。
日本の生活に慣れるまでは大変なことも多かった
-来日前に心配していたことはありますか?
そもそもインドネシア国外で長く生活をするのが初めてだったので、初めて自分の国を長期間離れることに対して不安もありました。
また、インドネシアと違い日本は個人主義的な文化であると聞いていたため、孤独になるのではないかと心配もしました。
-来日当初、困ったことはありましたか?
私はイスラム教徒なので、来日当初はイスラム教徒が食べられるハラールフードを見つけることや、お祈りの場所を見つけるのに苦労しました。
しかし、数ヶ月後には日本での生活にも慣れ、ハラールフードを手に入れることができる場所やお祈りの場所もわかるようになり苦労しなくなりました。
また、筑波大学には多くの外国人留学生がいるため異文化や宗教への理解も深く、授業中にお祈りをする必要があるときも教授に言えば、お祈りをすることができました。
-食事をする際に気を付けていたことはありますか?
ラーメンなど、イスラム教徒が食べられない豚肉を使った食事も多いため、食べることができない日本食が多くありました。
また、多くのお菓子にも豚肉の成分やアルコールが含まれることもあるので、食べるときに気を付けていました。
インド料理はハラールフードである場合が多かったため、インド料理レストランで外食をすることはとても多かったです。笑
日本で就職をしなかった理由とは
-日本での就職活動はしましたか?
積極的に就職活動はしませんでしたが、教授から推薦状を書いて貰えた企業での面接をしたことがあります。
-面接ではどんなことを聞かれましたか?
面接の内容はほとんどが、食事、お祈りについてなど宗教的な質問が多くて、私の実績や経験についての質問はあまり聞かれませんでした。
その企業では、宗教的な配慮ができない可能性があることが主な理由で、内定を貰うこともできませんでした。
今インドネシア人に人気の国はありますか
-多くのインドネシア人が海外留学を希望する理由はなんですか?
インドネシアは、まだまだ発展途上国であるため、日本を含めた先進国で学びたいインドネシア人は多いです。
先進国では、インドネシア国内の大学よりも高いレベルの勉強をすることができます。
-インドネシア人が留学をするのに人気の国はどこですか?
海外留学を希望するインドネシア人であれば、英語を話せる人も多いので、やはり言葉の心配のないオーストラリアやイギリスなどの英語圏が人気だと思います。
また、マレーシアやシンガポールは文化も似ており、距離も近いためインドネシア人にとっては行きやすいです。
-日本が他国より人気の理由はなんですか?
アジアでは先進国だということや、日本独自の文化や自然も多いことも人気の理由です。
インドネシアの若者にとっては、日本のアニメや漫画もとても魅力的なため、それらに惹かれて日本を選ぶインドネシア人もいます。
日本の企業がインドネシア人受入れのために必要なことは
-日本企業に必要だと思うことはありますか?
グローバル化が進む中で、日本以外の国の文化や宗教理解を深めて、外国人を積極的に受入れすることも必要になると思います。
まだまだ古い考えの企業もあると思うので、働き手を確保するためにも日本以外の文化や宗教などを理解して受入れることが必要だと思います。
-最後に、また日本に戻りたいですか?
はい。ぜひ日本に戻りたいです。
機会があれば、日本の大学で大学院に進みたいです。私は京都が好きなので、今度は京都にある大学に行けたらと思っています!