年末調整において、母国に居住する親族を扶養控除等の対象とする場合には「家族証明書類」および「送金関係書類」などを提出する必要があります。
本記事では、インドネシアでの家族証明書類を3つ、そしてそれぞれの書類の内容を簡単にご紹介します。
《プロフィール | ティナ》 インドネシア・マラン出身、日本在住歴12年。日本の文化や漫画が好きで、高校卒業後日本に留学。大学卒業後、某自動車部品メーカーでインドネシア人技能実習生受け入れを3年間担当。現在はフリーランスの翻訳者。
KARTU KELUARGA(戸籍謄本)
インドネシアの戸籍謄本(KK: KARTU KELUARGA) には家族全員の氏名、続柄、身分登録番号などに関する様々なデータが記載されています。
KARTU KELUARGAは日本と違って、役所が管理するものではなく、基本的に1世帯1枚の原本を持って保管します。
子供が結婚して、正式に役所に結婚届を出すと、両親のKARTU KELUARGAから除籍されて、夫または妻と新しい家族のKARTU KELUARGAが作られます。
AKTA KELAHIRAN(出生証明書)
インドネシアの出生証明書(AKTA KELAHIRAN)は、住民・民事登録局によって発行される個人の出生に関する法的証拠となる書類です。
出生届を提出した幼児は、KARTU KELUARGA(戸籍謄本)に登録され、身分登録番号が与えられます。
この証明書の原本は、役所が管理するものではなく、家族が保管します。
AKTA PERKAWINAN(結婚証明書)
結婚証明書(AKTA PERKAWINAN)は、イスラム教以外の宗教の法律と手続きに従って結婚した夫婦が所有しなければならない結婚登録の証拠となる書類です。
結婚の登録は、民事登録局で行われます。夫用と妻用に同じ内容の証明書の原本が発行され、各自で保管します。
イスラム教徒の夫婦の場合は、結婚登録はイスラム宗教事務所(KUA:Kantor Urusan Agama)で行われ、「結婚帳」を取得できます。
結婚証明書と同じく、夫用と妻用に同じ内容の結婚帳の原本が発行され、各自で保管します。
まとめ
インドネシアの家族証明書類の中では、一般的にインドネシアのKARTU KELUARGA(戸籍謄本)が一番多く使われているようです。
年末調整の扶養控除手続きの際には、本記事の内容をぜひ参考にしてください。