円安でもインドネシア人が日本で働きたい理由

本記事では、インドネシア人が円安の中でも日本へ行きたい理由をインドネシア現地からご紹介します。

《プロフィール | ワヤン恵美》

1998年より、バリ島に在住、1999年に結婚して、インドネシア国籍を取得。販売や旅行会社他あらゆる職種を経験して、オープニングスタッフとして呼ばれる事も多い。

インドネシア人の日本に対するイメージとは

インドネシア人の日本に対して良いイメージをもつ場合が多く、たとえば「日本の製品は高品質で安心」「優しく礼儀正しい」「時間厳守で行動する」のようなイメージをもたれています。

インドネシアで使われている車やバイクも日本車が多く、中古車でも他の外車より高く取引されることも多いです。

また、インドネシアでは製品に日本語で書かれたラベルを使うことで良く売れる傾向があり、お茶などにも日本語ラベルが使われていることも多いです。

バリで有名な「しんずい」というブランド名の石鹸は、使うと白い肌になれると考えるインドネシア人も多く人気です。

日本の食べ物も人気で、日本食レストランを経営するインドネシア人も増えており、日本人からすると「これは日本食?」というような料理でもインドネシアでは人気があります。

日本で在留するインドネシア人のビザの種類

日本で働くインドネシア人のビザは、人数が多い順に技能実習、永住者、留学生と続きます。

2021年末時点での在留インドネシア人数は、60,484人で内、技能実習生だけでも25,007人がいます。

インドネシア人が日本で働きたい理由4選

インドネシア人技能実習生を日本へ派遣する送り出し機関で聞いた日本で働きたい理由4選を紹介します。

➀日本の技術を学ぶため

日本の技術を学ぶために日本へ行きたいインドネシア人は多いです。

インドネシアと比べると、かなり発展している日本の技術は、インドネシア人からするとまだまだ魅力的なようです。

②綺麗で治安の良い環境で働きたい

インドネシアでも、日本の治安の良さは有名です。

また、日本は清潔で町が綺麗との印象も強いため、日本で働きたい理由のひとつとなっています。

➂日本に友達がいるため

既に日本に友達がいるという理由で、日本で働きたいインドネシア人もいました。

多くのインドネシア人が留学生や技能実習生などで既に来日しているため、友達や家族が日本にいる場合来日後もなにかと頼りやすいため、日本に行きたい気持ちが強くなるようです。

④給料が高いため

インドネシアでも、ジャカルタなどの都市部では賃金が上昇していますが、それでも日本の給料よりは低く、地方では、月給数万円のような仕事も多いです。

日本との物価差もあるため、日本で3年間技能実習生として就労した場合には、インドネシア帰国後に家を建てることも不可能ではありません。

また、他の出稼ぎ国と比べても日本の給料は、まだまだ高く、来日前から難解な日本語の勉強をする必要があるなどインドネシア人の負担は少なくありません。

そんな中でも、技能実習3年間を終えた後に、日本へ戻りたいと言うインドネシア人も多いようです。

まとめ

今回は、インドネシア人が日本で働きたい理由について、紹介をしました。

来日を希望するインドネシア人はまだまだ多いため、インドネシア人の在留者数はますます増えることが予想されます。

今後、インドネシア人の受入れを考えている企業も、ぜひ本記事の内容を参考にして見てください。